知らなかった僕の顔

森若ちゃんが作ってくれたハムとレタスのチャーハンを食べ終えて、僕は今日一日で彼女が描いた絵を眺めていた。


森若ちゃんは、自分のバイトの休みの日は、僕の部屋で一日中絵を描いていた。

彼女は何にでも絵を描く。

自分のスケッチブックはもちろんのこと、小さなメモ用紙や、郵便受けに勝手に入れられるアダルトビデオ販売のチラシの裏にも絵を描いた。


僕は、それを一枚一枚丁寧に見た。