「なぁ、雪はなんで泣いてんの?」 「うっ…」 お兄ちゃんのせい、なんて死んでも言えない! 軽く弾き飛ばされるだけだもん あたしは唇を噛み締めた 「言えないの?」 コクコクッと何回も頷く 「そっか…じゃ、泣くな?なんて声をかければいいかわからん。」 …それは一瞬のできごと お兄ちゃんがあたしの目頭にキスを落としたんだ