家に帰ってる途中、私はこんなことを聞く





「お兄ちゃんは彼女、いる?」






なんでこんなことを言ったのかはわからない




麻耶が知らなくて、


知りたくなってしまった自分がいて。





唐突に言っていた。







お兄ちゃんは、一瞬目を大きく開いて。


前を向いてこう言った




「俺はね⋯―――」