どうしようも無い私の

泥だらけの私の

汚れ、ボロボロの私の

こんな私の手のひらを

小さな、小さな

白く、清い手のひらが

ありったけの、小さな力いっぱい握りしめる。

その小さな力は、私の心ごと体ごと包み込む。

私の体に、僅かに残る力を寄せ集めてくる。

「ねえねえ、パパ。」

僅かな小粒な涙が静かに頬を流れる。