そんな時、彼が先生に言った。
「彼女を冷静にさせたいんで、病棟に入る前に外に出て来ても良いですか?」
………
無理に決まっている。
このまま脱走しかねない、薬物中毒患者なんた私は。
「いいでしょう。
必ず戻って来て下さいね。」
不思議な先生も居るモノで、私は外にいとも簡単に出れた。
彼と近くの喫茶店に入った。
「とにかく今は入院をして、少しでも良くしよう?
子供達の事は、それからでも遅くない。」
そうだった。
少しでも良くしないと、私は戦えないのだ。
親権者が変わる前に何とかするんだ。
私は、病院に戻った。
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