「もしもあの時、 兄夫婦の車にエリが同乗していて、 一緒に死んでしまってさえいたら、 あの金は全部俺のものになっていたのに!」 聞き慣れたお父さんの声なのに、 信じられない言葉を話していた。 ナイフで切られるような衝撃が、エリの体に走った。