そうやってときめいているのがバレないように必死で普段通りのフリをする。
「ちょっとぉ。飲み過ぎなんだけど!!
あたしもそれ好きなの知ってるでしょっ?!」
「そーだっけ?
わりー、わりー。」
「もう!マジありえないし。」
ブツブツ言ってると
「じゃこれで勘弁しとけ。」
と言ってポケットの中からいちごのあめを一粒投げてきた。
(あ、これもあたしの好きな飴だ…)
りょうはあたしをなだめるのが上手い。
「しょうがない。手うつよ。」
「よっしゃ。」