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夜、家に帰ると、
おばあちゃんも誰もいなかった。
「冷蔵庫の中に今日の夕飯が
入ってるかな食べてください。」
とテーブルの上に置き手紙があった。
最近おばあちゃん帰るの早いよな。
もうめんどくさくなったんかな?
でも仕方ないよな。
わざわざ自分の家と
行ったり来たりしとるし
ゆきも行きたくてもおばあちゃんちには
いけれん。
おじいちゃんにきっと嫌われとるから。
ごめんなさい おばあちゃん。
ありがとう。 ごめんなさい。
今日も1人でご飯を食べた。
おいしかったけど1人だった
寂しかった。
あの頃に戻りたい。
ママ…パパ…
3人でご飯食べて
テレビ見ながら笑ったり。
幸せだったなあ。
パパ
死んじゃうなんて
思わなかった。
寂しいよ。
パパがいないとゆきとママは
バラバラになったままだよ。
ママ ママ ママ
ゆきに気づいて…
ママに会いたいけど怖いよ。
またゆきのこと見てくれないかもって
思ったら…。
早く病気治して?早く帰ってきて?
ママ パパ
「…ふっ…うぅ…ひっく…あぁ…」
寂しくて泣いた。
怖くて泣いた。
ずっとずっとこのままなんかな…。

