しばらく廊下を進んで、 先生に見つかりにくい所で 俺はゆきをみた。 ゆきはまだよく状況を 理解してないみたいに きょとんとしとった。 少しだけ、さっきよりも 顔色がよくなっとる。 少しホッとした。 なんて声かければいいかわからんくて 俺は 「大丈夫か?」 とだけ言った。 彼女は頷いた。 でもその瞳には 今にもこぼれそうなほどに 涙が溢れていた。