顔を真っ青にして、 小さく震えとるゆき――…。 ――――――なんかあったんじゃ…。 俺は早くゆきを落ち着かせたくて 焦った。 そしたら勝手に身体が動いた。 「せんせー、ゆきがまた腹痛いらしいから 保健室連れて行ってきまーす。」 そう言って俺は強引にゆきの腕を掴んで 教室を出た。 ゆきのか細い腕がかすかに震えとる。 「―…っ」