ゆきはおじさんに押し倒された。
叫んでも喚いてもおじさんは
楽しそうにゆきを離してはくれんかった。
…生き地獄だ。
もう息をするのも苦しくて
何度も死にたいと思った。
ゆきがなにしたん?
悪いことなんてなにもしてないのに
なんでこんな目に合わんといけんの?
悔しさ悲しさ絶望虚しさ恐怖不安
いろんな負の気持ちでいっぱいになった。
気づけばゆきは気を失っとった。
目を覚ますと
目の前には白衣を着た男の人。
私はその人をおじさんだと
思いこんでいた。
「いやああっ!!やだああああっ
止めてよおお!ごめんなさいごめんなさいっ!」
ゆきはパニックになって
暴れた。怖かった。
すると周りの看護婦さんに
身体を抑えられた。
「離してっ!離してえっ!」
「ゆきっ!」
その瞬間ぎゅっと誰かに抱きしめられた。
一瞬ビクっとしたけど
すぐにだれだかわかった。
「ママぁ…うわー…恐いよお…
助けてぇ…ママぁ…」
ママは泣いていた。
「ゆき…ゆき…ごめんね…
怖かったね…もう大丈夫よ…。
ゆき…」
泣き疲れたのか安心したのか
ゆきはママに抱かれたまま眠っていた。

