「ダメ」
という言葉と共に私と優哉の近づいた顔の間に手のひらがあった
優哉は一気に体を後ろに引いた
「なん…だよ」
「ダメ。チューはお願いだから止めて」
「お前には関係ないだろ」
優哉が珍しく声を荒げる
「関係あるんです。本当に悪いけど.お前らくっつくとか無理」
なんか勝手にくっつくとか言ってるけど………
「隆に関係ないじゃん!それに優哉とだってくっつくなんてそんなに浮ついた関係じゃない」
酔ってるせいもあるし
隆が前に感情が押さえきかなくなったのか
自分でも分からなかった
「桃がそう言ってんだから.ほっとけよ」
優哉が私の手を握って歩き出そうとした
だけどその瞬間
握られた手は隆に強引に離され.隆の手の中に移った

