時間は過ぎて時計は5時を知らせた
「わぁ〜.もう5時だ!」
急いで.朝もらったシフォンのワンピースを着て.パールのネックレスをつけた
「かわい〜」
…何.鏡に映った自分誉めてんだ(笑)
でも本当に可愛いんだもん!
「よし!出かけよ〜」
5時半に近くの駅で祥子と待ち合わせ
そこから一緒にお店に連れていってもらう予定なんだ〜
「いってきま〜す」
私は元気に.上機嫌に玄関を出て駅に向かった
15分くらい歩いてようやく駅についた
土曜の駅はいつもより混んでいて.すぐに祥子が見つけられないでいた
「ハッピーバースデー♪そこの可愛い子ちゃん」
「え?」
「か〜わい〜♪」
いきなり後ろから手が回ってきて抱きつかれた
「祥子〜…」
「今日も可愛いね♪本当.奴にみしてやりたい」
そう言いながら祥子は私の目の前に移動して.満遍な笑みを浮かべた
「奴?」
「たかしー!今日来ないとか言い出してさ。まじチーンだよ」
「チーンて(笑)いいの。私が来なくていいって言ったんだよ」
祥子は明らか.驚いてます的な顔をして.私を見た
私はその目を反らすことなく真っ直ぐ見たから.祥子は何も言わないまま納得したような顔をした
「そっか...何あったか知らないけど.今日は桃が楽しめればそれでいいや」
体の向きを変えて私の腕を引いて歩きだした

