日だまりの愛


「桃!」


いきなり祥子が大声で私の名前を呼んだ

なんでこんなに近いのに.大声なんだか(笑)



「何?声おっきいよ」


「明日必ず遅れないで来てよ」


「わかってるってば.ここ最近毎日耳にタコ出来るくらい聞いてるから大丈夫だって」


「もー!そんな事言っていつも遅れてくるじゃない」


そう.私は遅刻魔…
じゃなくて.祥子が言ってるのは明日ある私の誕生日パーティの事

小さなお店を貸し切ってやってくれるなんて本当泣くんじゃないか今から心配(笑)




「明日は必ず時間通りに行くから」






そして1日の授業が終わりさっそうと皆帰った

門を通る時.隆がいるんじゃないか少し期待した

だけどさすがにいなくて.
いなくて良かったのに勝手に落ち込んでみたり


会ったって何も話さないし
目も合わさないだろう





でも隆にとっては
まだ私が必要な存在であってほしかったから