「大丈夫か」
学部についた頃に優哉が言った
「さっきはごめんね」
なんとなく顔が合わせづらくて下を向きながら謝った
何を言われるんだろう.とか
問い詰められないかな.とか
不安が過る
でも優哉の言葉は予想外だった
「俺.謝られんの嫌いー。お礼を言え!ほら.ありがとうって言ってみ(笑)」
「え?あ.うん。さっきはありがとうございました」
「おー」
あまりにもあっけなくて.問い詰められないか心配してた自分がバカみたいに感じた
「優哉?」
「んー」
「何も聞かないの?」
何も言わない優哉にわざわざ聞いてみる
だって聞かれないのも気持ち悪くて
「桃が話したいなら聞くけど」
「いや.そういうわけじゃないんだけど…」
「じゃあ.聞かねー」
また予想外だったけど.凄く嬉しかった

