「優哉がここにいるとは思わなかった」
なんかほっとした気分になった
「あ?いちゃ悪いかよ」
「いやいや.そうじゃなくて.ほっとしたの(笑)」
そう言うと照れたのか目をそらしてフェンスの外側を見た
「なんかあった?」
「え?」
「いつもの桃の明るさ無いな〜と思って。別に言いたくないなら言わなくていいけど」
優哉はいつもそう
私の小さな変化に気付いてくれて.気遣ってくれる
だから顔を見るとほっとするんだ
「うーん。なんかあったけど.もう終わったから」
「終わった?」
優哉とチラっと目が合ったけど.お互いすぐ反らした
「そう!終わったの」
「ふ〜ん」
私が理由を言いたくないのがわかったのか何も突っ込まずに聞いてくれた

