「…………」
なんでいるの?
私の予想を裏切られた
目の前には私を気まずそうに見る隆がこっちを向いて立っている
「お…はよ」
ささやき程度の声が聞こえた
私はその言葉に返事をしないで
隆の横を通り過ぎる
なんでいるのよ
「疲れる」って言ったの隆だよね?
「待って.桃」
後ろから小走りに追い付いた隆は私の横を歩く
「何?」
「昨日の事なんだけどさ…」
私は今にも泣きだしそうな自分に負けないように.強気で話す
「昨日の事…がどうしたの?」
また疲れるなんて事を
この人は持ち出すんだろうか
「桃に言った事を謝りたくて」
「謝る?そんなのいいよ。隆が我慢してきてたの分かったし..私こそ今までごめんね」
隆は歩きのを止めるように体を私の前に持ってきた

