明るい石のネックレス...
いや!でも元から持ってたかもしれないし.勝手に勘違いしちゃいけないよね
まずは冷静に
「桃?具合悪い?」
「ううん.大丈夫だよ。帰ろ?」
これ以上心配させないように必死に笑顔を作る
きっとこんな作り笑顔ばれてるかもしれないけど.隆は優しいからそれにも気付かないフリをしてくれるんだ
「帰るか」
隆はいつもの優しい顔を見せてくれた
歩き出した私達はしばらく黙っていた
気まずいんだけど喋れなくて
「桃またなんかあった?」
「全然何もないよ!大丈夫」
そう言うと切なそうに私を見た
でも何も言えない私はそのまま話を続けた
「そんな事よりも.さっきの子に変な態度しちゃったけど大丈夫かな?」
「あ〜大丈夫じゃね?あいつ優しいし。桃と違って(笑)」
うわ...
隆は冗談のつもりでも普通に傷つくよ
「あっそ。どうせ私は優しくないですよーだ」
少し膨れて言ってしまった
「嘘だって!あいつ.今日誕生日だからこの後予定あるとか言って急いでたみたいだし.気にしてないだろ」
「……え」
今日誕生日なんだ

