日だまりの愛


いくら割り切る努力をしたって.さすがに隆の好きな人の話を嫉妬無しでは聞けない



「ふ〜ん」

とか

「へ〜」

とか




素っ気ない返事でも.隆は私にアドバイスを求めてくる


そして今も私の横で
幸せそうな顔で話し続けてる



「な〜桃.聞いてるか?」


あっやばい.聞いてなかったや

「もっかい言って下さい(笑)」


何も聞いてなかった私を軽く睨んでもう一度口を開いた




「もうすぐさ.誕生日の奴いるんだけど.どんなプレゼントがいいと思う?」


「誕生日?女の子なの?」



隆は少し照れながら頷いた

こんな顔するのは.好きな子の事を考えてるからだと気付く


私だって2週間後には誕生日なのに!私の誕生日なんて忘れてそう

そんな事で怒ってる暇じゃないってかー




「その子はどんなイメージなの?雰囲気とかさ」



少し考えて私の目をじっと見た



「可愛くて.明るい子」


「そっか。じゃあ明るい色の石のネックレス.ブレスとかいいんじゃない?」


律儀に質問に答える私って偉い

とか言って自分が欲しい物言ってるだけだったりして(笑)