後ろに回った手がやけに心地よくて素直に体を預けられる
「隆の心臓の音聞こえる」
隆の心臓に耳を傾けていた
「桃」
名前を呼ばれて.すぐに反応した
「何?」
顔を上げて.目に入ってきたのは.予想してたよりも近い隆の顔だった
「目つぶって」
キスされる
その瞬間に私は悟った
そして素直に目をつぶって.全てを隆に任せた
リップ音がするくらいの触れる程度のキス
「たか……ん…んぅ」
軽いキスの後.目を開けて名前を呼ぼうとしたら.再び唇が触れ.さっきよりも強く甘いキスがふってきた
キスは何度も角度を変えて続く
苦しくならないのは
隆が息を吸う合間を上手にくれるからだろう
深いキスになり
さっきまで横にあった壁は私の後ろに移動して.隆はその壁に手をつきながら夢中で私達はキスをした

