Sugar doll

他のお客がいない店内

私たちと並ぶようにして
テーブルをはさんで目の前に

店長とロン毛


店長は中年の女の人で
いかにもやり手って感じ

ロン毛は我感ぜず…
といった様子で
遠くを見つめていた


「お話はわかりました。
お店の宣伝にもなるし
イイですよ。承諾します。」

「は?店長!?」


「「ありがとうございます!!」」

驚き声をあげたロン毛を無視して
店長は話を続けた

「ケーキは当日の朝、竹内に配送させます。」

「え?
俺ですか?」

「種類はショートとチョコと
チーズでいいですか?」

ここまで無視されるロン毛

少し
可哀想かも…