Sugar doll

松田さんを思うと
胸が苦しくて
でも
ドキドキ高鳴る

だからこそ

面と向かって
文化祭になんて誘えないよー
恥ずかしい…


「ね?
杏にとってもいい条件じゃん?!」






……

「…わかった。」


「やったぁ!!

あ、彼来たみたい。
じゃ、杏、明日ねww」



負けた…

真琴には
なんだか一生勝てない気がするよ


そんなことをもいながら
校庭を走る真琴を見下ろす

その足取りは
軽やかで
かわいらしい

校門には
これまたイケメンな男の人


その彼を見たときの
真琴の笑顔は

今まで見たどんな笑顔よりも
輝いていて


私には

なんだか
すごく遠く感じた