Sugar doll

私の驚きを無視して
早々と出し物が決まって
真琴はご機嫌

「でも
妖怪カフェって
店員はみんな
何かしらの妖怪のコスプレをするんでしょ?」

「そうだよ。
今から衣装作り頑張んなきゃ。

あ、でね。
カフェで出すケーキなんだけど
竹内さんにお願いできないかな??」


思わず
パックの紅茶を落としそうになった

「はい?
ロン毛に頼むの?」


でも
真琴はいたって真剣


「うん。
だって竹内さんのケーキは美味しいもん。

あれは絶対宣伝になるよ!
明日にでも
竹内さんのお店にお願いしに行こう!」

ぐっと
真琴が私の手をつかんだ


「!!??
もしかして…私も一緒に行くの??」


「もちろん!
杏、竹内さんと仲いいでしょ?」

「よくない!いやだ。
行かないから!」

先日の出来事が
ふつふつと思い出される