Sugar doll

ドリンク代だけ支払って
店を出ようとしたとき

「モジャ毛。」

後ろから嫌な声が聞こえた

「…モジャ毛って言うな、ロン毛。」

「おぉ?
イイ根性してんじゃねーか。

ほら!
みやげ。友達の分も。」

そう言って
ロン毛はキレイにラッピンクされた
マフィンをくれた

「え?いいの?」

「特別な。」


そう言ってロン毛は笑う


子供みたいで

でも
どこか大人びてるその笑顔に

思わずマフィンを握りしめた