Sugar doll

「竹内!
無駄話してないで
お客様にケーキの説明しろ。」

少し厳しそうな店員さんが
ロン毛を注意する

「はい。」
ダルそうにため息を漏らして
ロン毛は姿勢を正した


「失礼いたしました。
こちらが、ベルギーチョコとエスプレッソの
ガトーショコラでございます。

そして
こちらは、ミックスベリーの
レアチーズケーキです。」


そして
慣れた手つきで
それぞれのケーキとフルーツを
私たちの皿に盛り付けいていく

その流れるような仕草は
とても優雅で


気がつけば
他の客もロン毛を見つめていた


「お待たせいたしました。
どうぞお召し上がりください。」