Sugar doll

「すっご…い。」

「…可愛い。」

真琴と二人で
ケーキとロン毛を交互に見る

「んだよ?」


「これ、ロン毛が作ったの?」


「あ゛?
ロン毛だ??」

鋭い視線が突き刺さる

「じゃなくて
このケーキ自分で作ったの?」

慌てて言い直す

「当たり前だろ?
ここのパティシエは俺しかいないんだよ。」

少し自慢げに言うロン毛

性格は最低でも
こんなに可愛いケーキ作れちゃうんだ…