Sugar doll

手作りの看板には
柔らかい文字で

“cafe an ”


「カフェ?」



首をかしげる私

「未成年をこんな時間に酒場には連れていけねーしな。」


“未成年”





その言葉がチクリと棘を立てる


「まぁ、ここはコーヒーも美味いし、

ちょっとした料理なんかもそこら辺のイタリアンよりは全然マシだから。」


そう言って店に入る彼に続いて私も足を踏み入れた