Sugar doll

「彼女がいるのに…。」


モジャ毛の言葉に
驚いた

彼女??



…誰?


俺の知る限り
彼女なんて

短大以来いないんだけど…?


「…もう会いません。」

は?


俺が考える暇もなく

言葉を発する
空きさえ与えず


モジャ毛は走り去って行った


追いかけようとしたけど

年のせいか
すぐには体がうこかず


俺は
小さくなる背中を
見つめていた


「…なんなんだよ…。」


見上げた夜空につぶやく




……

あいつ

泣いてた…