私は一目散で会場から逃げた
私には、睨み返すなんて出来ないから…
どこに向かって走っているのかなんて、分からない
はぁ、はぁ
息が切れてきた、だけど、走ることをやめない
怖い、こわいよ…
…助けてっ
ドン
由『きゃっ!』
「うわっ」
私は角を勢い良く曲がりすぎて人がいることに気づかず、そのまま正面衝突してしまった
「だ、大丈夫ですか?」
倒れてしまった私に、手を差し延べる
その聞き覚えのある声の人物…颯斗、さん…
由『颯斗さん…』
名前を呼ぶと、何故か視界が見えにくくなってしまう
颯「大丈夫ですか?由里衣さん?」
