あの出来事が起きてから、1週間が過ぎていた…
あれからは夜になったら颯斗さんが私の部屋に来てくれるようになった

…温かいスープを持って。
寝る時は、私の冷たい手を温めるように優しく手を握って見守ってくれる。

朝はもちろん学校まで送ってくれる。


私の中から辛い思い出を消してくれているようだった…


必ず、頻繁に冴島くんに呼ばれるだろうと覚悟していたのに、何もしてこない…

何があったんだろうか?

まぁ何も起きない事は心から嬉しいけど…

あの写真を冴島くんが持っているのには変らない…


今日の朝会の時は冴島くんは学校に来ていなかった…


中「橘さんっ、理事長が呼んでいたから今すぐ行くように。」

由『?分かりましたー』

なんで理事長が呼んでるの?


私、何にもしてないよね…?



考えながら急いで理事長室に向う