ルドルフの苦悩、そして独白。

その終わりを告げるように、上空をモスグリーンの輸送機が飛んでくる。

「さぁ」

次に見た時には、ルドルフはいつもの無表情だった。

「貴様ならば俺にとどめを刺せるやもしれん。そう思って生かしておいたのだ」

銀髪を風になびかせ、彼は立ち上がる。

「第二幕だ。貴様の本気を、俺に見せてみろ」