Wissenschaft vs. die Magie

そんなルドルフに、私は慎重に接近する。

「…ようやくお目覚めか、眠り姫」

私の接近に気づいたルドルフは、特に緊張する風でもなく視線をこちらに向ける。

空中で静止。

私とルドルフは、一定の距離を置いて対峙する。

重力でも、魔法でも。

お互いに殺傷圏内。

すぐにでも攻撃が可能な間合いだ。

「どうして私のとどめを刺さなかったの?」

私はルドルフに問いかける。

「貴様も重力のトラップで俺の動きを完全に封じておきながら、とどめを刺さなかっただろう。だから同じ事をしたまでだ。貴様が気を失っている間、遊び相手にも事欠かなかったしな」

そう。

そのせいで軍の部隊は壊滅的な打撃を受け、多くの兵士が命を落とした。

しかし…一つ解せない。

「一般市民が避難する猶予は与えたのね。兵士以外に犠牲者は出ていないようだけど」