Wissenschaft vs. die Magie

決断の時だった。

無言で歯噛みする私。

『八王子君…!』

指揮官の声が私に判断を迫る。

私は。

「…………………わかりました」

絞り出すような声で、指揮官の要請を受けた。

『そうか、やってくれるか…すまない。科学者とはいえ、民間人である君にこんな辛い任務を任せなければならない事を申し訳なく思う』

苦しげに呟く指揮官。

『しかし察してくれ八王子君。既に我が軍は甚大な被害を蒙っている。これ以上我が軍の兵器や兵士を失う訳にはいかない…そして、グラヴィティコントローラーや身体強化服といった装備を自在に使いこなせる君にしか、この任務は頼めないのだ』

「わかっています…」

私は覚悟を決めた。

如何に万能の魔法使いルドルフでも、M-388の威力をしのぐ事はできないだろう。

核兵器なのだ。

この世界で最強の破壊力を持つ兵器。

耐えられる筈がなかった。