Wissenschaft vs. die Magie

戦闘機も、戦車も、爆撃機も。

ルドルフの行使する古の技術…魔法には手も足も出ない。

ここまで、科学は魔法に全く太刀打ちできていない形だ。

「軍司令部!軍司令部!」

私はヘッドセットを通じて、軍に通信を送る。

「こちら国際科学研究所の八王子棗研究員です。すぐに部隊の撤退を!軍ではあの男を止める事はできないわ!」

ややあって。

『こちら軍司令部』

初老の男性の声が返ってくる。

どうやら今回の作戦の指揮官のようだ。

『八王子君、だったね。君の奮闘ぶりはこちらでも確認したが…ならばどうするのだね?軍では彼を止められないと言ったが…ならば誰が彼を止める?軍で太刀打ちできなければ、最早立ち向かえる者はいないのだよ?』

「……!」

その言葉に歯噛みする。

確かにそうだ。

このままではルドルフの進攻を、黙認する他はない。