Wissenschaft vs. die Magie

ルドルフの表情が変わる。

それはどういった感情なのか。

憎悪なのか。

苛立ちなのか。

いや…。

感情の機微には疎い私。

そんな私の目には、『動揺』或いは『苦悩』の表情に見えた。

まるで旧世界人が『残忍で殺戮を好み、闘争なき世界を好まない人種でないと困る』とでも言いたげな。

「ルドルフ…?」

その真意を確かめようと、声をかける私に。

「寄るなぁっ!」

彼は処刑鎌を大振りに振った!

チッ!と音を立てて、私の体を掠める処刑鎌の切っ先。

それだけで。

「あうっ!」

鮮血が噴き出す!

戦斧の重さに剃刀の切れ味。

それがルドルフの持つ処刑鎌の性能だった。