「馬鹿な!」
ルドルフが声を荒げる。
「理性崩壊の魔法の効力は、まだ十分に残っている筈だ!貴様に理性は取り戻せていない筈!どんな畜生外道の所業さえ、笑ってやってのけられる筈だ!」
なのに、私は圧倒的有利な状況下でルドルフのとどめを刺す事を躊躇った。
これが意味する所…。
「八王子棗…貴様は理性ではなく、本能から人殺しを否定しているというのか…粗野で野蛮な旧世界人の分際で、心の底から人殺しを否定するなどという綺麗事を言っているというのか?」
「……」
私は片手で涙を拭う。
確かに、ルドルフの妹を奪い去ったのは、私と同じ旧世界人なのかもしれない。
その者達は、殺戮も虐殺も躊躇しなかったのかもしれない。
だけど、それが旧世界人の総意ではない。
全ての旧世界人が、人殺しに嫌悪を感じず愉悦としている訳ではない。
心の底から命を大切にする。
旧世界人にだって、そんな人間は存在するのだ。
ルドルフが声を荒げる。
「理性崩壊の魔法の効力は、まだ十分に残っている筈だ!貴様に理性は取り戻せていない筈!どんな畜生外道の所業さえ、笑ってやってのけられる筈だ!」
なのに、私は圧倒的有利な状況下でルドルフのとどめを刺す事を躊躇った。
これが意味する所…。
「八王子棗…貴様は理性ではなく、本能から人殺しを否定しているというのか…粗野で野蛮な旧世界人の分際で、心の底から人殺しを否定するなどという綺麗事を言っているというのか?」
「……」
私は片手で涙を拭う。
確かに、ルドルフの妹を奪い去ったのは、私と同じ旧世界人なのかもしれない。
その者達は、殺戮も虐殺も躊躇しなかったのかもしれない。
だけど、それが旧世界人の総意ではない。
全ての旧世界人が、人殺しに嫌悪を感じず愉悦としている訳ではない。
心の底から命を大切にする。
旧世界人にだって、そんな人間は存在するのだ。


