Wissenschaft vs. die Magie

私を中心とする半径100メートルに張り巡らされた重力のトラップ。

この範囲に入ってきたものを無条件で重力の金縛りにする。

ただ、このトラップを発動するには約5分のデータ入力が必要となる。

ルドルフが魔法で5分間もの長い詠唱をするのと同じ理屈だ。

データ入力している間にこちらがやられてしまうに決まっている。

そこで使用したのが『遅延プログラム』。

データをあらかじめ入力しておいて、トラップの発動直前で起動を遅らせる。

遅延プログラムを起動させるだけで、瞬時にトラップが発動するように下準備しておいたのだ。

お陰で一瞬にしてルドルフはトラップの餌食になった。

さしもの魔法の使い手も、この強力な重力の金縛りには身じろぐ事すらできない。

「チェックメイトね」

薄く笑う私。

このまま更なる負荷をかければ、ルドルフの肉体を重力によって捩じ切る事も可能。

今や彼の生殺与奪の権利は、全て私の手中にある。