Wissenschaft vs. die Magie

身の丈ほどもある柄、両手を広げたほどもある刃渡り。

巨大な処刑鎌だというのに、ルドルフはナイフでも扱うかのように振り回して接近してくる!

あの膂力は生まれ持ったものなのか。

それとも魔法によって身体強化しているのか。

何にせよ、あの大鎌の斬撃を食らえば、頭から股下まで両断されるという無惨な死に様が待っている。

体勢を崩した私に回避の術はない。

無様に処刑鎌の錆となるだけ…と、ルドルフも考えていた事だろう。

しかし。

「Delay program and start(遅延プログラム、起動)」

私は音声入力でグラヴィティコントローラーを操作する。

特別な操作の為、これだけは音声入力の必要があったのだ。

そしてその操作の内容、それは…。

「ぐおっ!」

これまでで最大級の重力負荷によるトラップで、ルドルフの動きを封じる事だった。