Wissenschaft vs. die Magie

石柱に体を預けてグッタリとしたままの私の背中を。

「うぐっ…」

ルドルフは踏みつけてその上に立つ。

「て…天才様の背中を…足蹴にするんじゃないわよクソ野郎…」

「本当に口汚いな貴様は。淑女の言う言葉じゃない」

冷ややかな眼で一瞥し、彼はまたも詠唱する。

「Trauern Sie zum Ende vom Verbrecher, Ihnen, eine Guillotine,(罪人の末路、汝、断頭台に嘆け)」

光刃に代わってルドルフの右手に顕現したのは、鈍色(にびいろ)に輝く三日月。

死神が持っているような、巨大な鎌だった。

とても草刈り用に使用する大きさには見えない。

呪文詠唱の一節からもわかる通り、斬首用の処刑鎌なのだろう。

…ゴリッと、ルドルフのブーツが私の後頭部を踏みつける。

「野蛮人にも遺言は必要か?」

「ハッ…」

私は歯噛みしながらもルドルフを睨みつけた。