Wissenschaft vs. die Magie

ルドルフの左手が、自らの黒い外套を掴む。

「そんなに戦争がしたいならば、よかろう、付き合ってやろうではないか。俺と旧世界全体の戦争だ。どちらかが滅び消え去るまで、思う存分殺し合おうではないか!それどうした、かかってこい!」

「ちょ…」

極度の興奮、そして憤怒。

ルドルフは既に前が見えていない。

そして聞く耳を持っていない。

掴んだ外套を脱ぎ捨てる。

上半身裸のルドルフ。

その背中には。

「何…それ!」

まるで蝙蝠を彷彿とさせるような、巨大な一対の翼があった。

その大きさに比例した揚力で、ルドルフはフワリと空中に舞い上がる。

黒い翼を持ち、魔法を行使する復讐者。

そこから連想させるのは唯一つ。

「まるで…悪魔ね」

空中でルドルフと対峙しながら、私は小さく呟いた。