Wissenschaft vs. die Magie

ルドルフの左掌が電光をスパークさせる!

「Donner und Blitz, das Himmelsgewölbe springt(雷電、天空罅割って)」

小規模ながらも、彼の手の中から発せられたのは紛れもなく雷!

「くっ!」

グラヴィティコントローラーを操作して素早く無重力状態を作り出し、私は空中へと逃れる。

身につけている身体強化服のセンサーで、その先行放電を感知する事ができなければ、私は雷の直撃を浴びて黒炭になっていた事だろう。

「雷まで回避するのか…厄介な」

ルドルフが空中の私を見上げる。

「こと兵器の開発に関して言えば、旧世界人は群を抜いている。自らを滅ぼす為の刃を好んで鍛える粗暴で野蛮な人種…貴様らのような連中がいるから、俺の妹は…!」

ギリ…と歯噛みして私を見上げる瞳は、どす黒い憎悪。

彼を突き動かす行動理念は、最早妹を奪った旧世界人に対する恨みのみのようだった。