Wissenschaft vs. die Magie

一進一退の攻防。

全てのコンクリート片は光の矢によって粉砕される。

しかし…。

チラリと背後を見る。

所長達はうまく逃げられたようだ。

これでこの場に残ったのはルドルフと私のみ。

「足手纏いは去ったか」

ルドルフが低い声で言う。

「この俺相手に庇いながらの戦いなどできる筈もない。ましてや生粋の戦士でもない貴様にな」

「当然でしょ。私は科学者だもの。こんな荒事は専門外なのよ」

毒づいてやるものの、降りかかる危難から身を守る為の技術というのも科学の責務。

専門外だとばかりも言っていられない。

「専門外か、笑わせる」

ルドルフの左掌が私に向けられた。

「この旧世界で、街一つを消し飛ばすほどの科学爆弾を開発し、旧世界人同士で滅ぼし合う発端を作ったのも、貴様ら科学者とやらであろうに!」