Wissenschaft vs. die Magie

かたや魔法によって高い戦闘能力を得た者。

かたや科学によって高い身体能力を得た者。

結果は同じながら、手段はまるで対極。

SF作家のアーサー・C・クラークは、『高度に発達した科学は魔法と区別がつかない』という言葉を遺したらしいけど、私とルドルフのここまでの戦いぶりはまさにそうかもしれない。

私が魔法を行使しているようにも、ルドルフがテクノロジーを利しているようにも見える筈だ。

それだけに。

「気に入らないわ」

私は軽く歯噛みした。

説明のつかないもの、理論のわからないものは、私は認めない。

ましてや魔法なんていうファンタジーの塊のようなものが、私の信奉する科学技術を凌駕しているなんて認める訳にはいかない。

本来の目的はルドルフの制止であり、足止め。

しかしいつしか、私は自らが信じる科学の力で、ルドルフの鼻を明かしてやりたいと考え始めていた。