Wissenschaft vs. die Magie

ルドルフの鍛え込まれた腹筋に、ミシリと音を立てて直撃する私の蹴り。

「かはっ…」

太刀を浴びせる事なくルドルフは床に降り、腹を片手で押さえて片膝をつく。

「驚いた…機械に頼っているだけで、体術など碌に使えぬと思っていたが」

彼の読み通りだ。

私は幼い頃から勉強一筋で、体を動かす事に関してはからっきしだ。

本来ならば先程のルドルフの斬撃だって、回避も防御もできずに真っ二つにされていたに違いない。

…そんな事にならないように、私はこの身体強化服を装着したのだ。

インターフェイス・ヘッドセットと連動して私の思考を読み取り、反射速度や筋力、耐久力を補って常人離れした身体能力を発揮させるスーツ。

この身体強化服を身につけていれば、私のような運動音痴でもルドルフのような戦闘に特化したような相手と互角に戦う事が可能なのだ。