Wissenschaft vs. die Magie

その途端だった。

「!!!!」

弾丸の如き勢いで突進し、剣を突き出したルドルフの足が止まった。

止められたのだ。

「ぐ…むぅ…」

形のよい唇からこぼれるのは、苦悶の声。

「何をした…体が…重い…!」

ルドルフがガクリとその場に片膝をつく。

ズシン!という重苦しい音。

とても片膝をついただけの音とは思えない。

象が一歩足を踏み出したような、そんな重量感のある音だった。

「重いでしょうね」

私はルドルフを見下ろす。

「今あんたの体重は二倍になっているもの」

…当然ルドルフの動きを封じているのには、私が身につけているこのスーツに秘密があった。

このスーツはグラヴィティコントローラー兼耐Gスーツの機能を備えた身体強化服。

グラヴィティコントローラーとはその名の通り、私が発明した重力をコントロールする為の装置である。

通常よりも体にかかる重力を増す事もできれば、逆に重力を減らして無重力状態にし、それを応用して浮遊する事も出来るのだ。