Wissenschaft vs. die Magie

流石に我が目を疑わざるを得ない。

ルドルフがレーザーを回避したんじゃない。

レーザーが、ルドルフを避けた。

まるで彼を撃つ事を拒むかのように。

…原理は何となく理解できる。

レーザーの弾道を曲げるような磁場なり力場なりを発生させたのだろう。

彼の詠唱、『偏向、湾曲』からもそれは予測できる。

だけど、その磁場なり力場なりを発生させたのも…魔法の力なの?

あまりにファンタジーな展開に、科学者としてのプライドが足元から崩れ落ちていくような気がする。

その足元を確保する為にも、ルドルフを止める為にも。

私は一人ラボから駆け出す。

逃げるんじゃないわよ?

あんな非科学的な奴に背中を向けて逃げたとあっちゃあ、空想に科学が敗北したと認めてしまうようなものだもの!

それに所長や皆も残っている。

見殺しになんてできない!