Wissenschaft vs. die Magie

所長の言葉を受けて、ルドルフは静止する。

レーザーの威力に恐れをなしたのか。

少なくとも所長はそう判断したらしいけど…私にはそうは思えない。

今のうちに、『予備策』を打っておいた方がいいかも…。

足早にラボから出て行こうとした時だった。

「フン」

一度は静止したルドルフが、再びケージ内から一歩踏み出す!

「止したまえ!今動けばガンカメラが…」

所長の警告も空しく、ガンカメラに備え付けられたレーザー発射口が火を噴く!

四隅から放たれた、計四条の真紅の光線。

ルドルフの肉体を貫き、微塵に刻もうとしたその熱線は。

「Eine Neigung, Kurve(偏向、湾曲)」

ルドルフの呪文詠唱一言で、まるで彼を避けるかのようにその弾道を大きく逸らした。