Wissenschaft vs. die Magie

黒い外套を翻し、今にも私達に飛びかかろうとするルドルフ。

その出足を。

「!」

赤い光線が止めた。

静かに光線の放たれた方向に目をやるルドルフ。

ラボの天井近く、四隅に監視カメラが設置されている。

警備用のガンカメラ。

国際科学研究所は、その性質上警備も厳重だ。

万が一研究所内から実験動物などが脱走した場合に備え、監視カメラにレーザー発射口を取り付けてあるのだ。

レーザーなどというと安っぽく聞こえるけど、その威力は折り紙つきだ。

人間の体など簡単に貫通し、輪切りにするほどの熱線。

かすめるだけでも、痛いでは済まないほどの傷を与える。

そのガンカメラを作動させた所長が。

「動かない事だね。今ガンカメラは、君に照準を合わせている」

どこか勝ち誇ったように言ってのけた。