Wissenschaft vs. die Magie

やっぱり!

彼、ルドルフの自己紹介を聞いて、スタッフの間に歓喜の声が上がる。

人間に酷似した姿だっただけに、時空転移装置の実験失敗を危惧していたのだけれど、そうではなかった。

流石私、いい仕事するわね!

思わず隠す事なくガッツポーズを見せてしまう。

「あー…」

そんな私の喜びの表情に恐縮するように。

「歓喜の途中で申し訳ないが…君の名も教えてくれると助かる。俺が何の為に召喚されたのかもな。君がEine Vorladung ist wichtig(召喚主)なのだろう?」

あら、ドイツ語…。

ルドルフの住む世界は、ドイツ語圏なのかしら。

そんな事を思いつつ。

「そうね、自己紹介するわ。私の名前は八王子棗。この国際科学研究所で、貴方を召喚したその機械…時空転移装置を開発した研究員よ。一応私が召喚主って事になるわね」

でも…。

召喚された理由と問われると、少し言いにくい。

「実は…ルドルフ、貴方を召喚したのは、時空転移装置の実験の結果というだけで…特に貴方に用があって召喚したという訳ではないの…」