Wissenschaft vs. die Magie

「八王子棗!」

叫ぼうとした瞬間、ルドルフの方が私の名を呼んでいた。

「えっ…あ…え?」

意表を突かれた私は、さぞや間抜けな顔をしていたに違いない。

その顔を見て、してやったりといった表情を浮かべるルドルフ。

「常に張り詰めた顔をしていたからな、お前は…最後にそういう顔も見たかった。科学者ではなく、年頃の娘のお前の顔もな」

「な…」

なによぉ…。

涙腺が崩壊して、情けないほどに涙がこぼれた。

むかつくわアイツ。

最後までカッコいいんだからっ!

「またっ…たばには会いにきだざいよでっ!(たまには会いに来なさいよねっ!)」

通訳が必要なほどの鼻声で、私は消え行く背中に叫ぶ。